あさちゃん ライター 発達障害

発達障害者としての あさちゃん

投稿日:2018年5月11日 更新日:

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あさちゃん
駆け出しWEBライターのあさちゃんと申します! 「ADHD」と「アスペルガー症候群」を患っておりますが本人は気にせず今日も生きております。ごはんおいしい。プロフィールはこちらから

当記事の内容紹介

  • 発達障害者あさちゃんの小学校時代のエピソード
  • あさちゃん及び周囲の大人が当時とるべきであった・とることができた対策

こんにちは、あさちゃんです!

先日、私はライターとしての自己紹介記事を投稿しました。

当該記事の中で、私が発達障害者であることは簡単にご説明しましたが、その後、「正直よく分からなかった」、「ぴんと来なかった」など様々な貴重なご意見をいただきました。

ありがとうございました。

ご指摘いただいたとおり、発達障害者発達障害の記事を書く上で、己の障害の説明は不可欠でした。

あさちゃん
うっかり。

そこで今後不定期にはなりますが、ライターではなく、発達障害者としての「あさちゃん」の自己紹介記事を投稿いたします。

あさちゃん
今のところ「小学生編」、「中学生編」、「高校生編」、「大学生編」、「社会人編」の計5回を予定しております。

今回は小学生編です。

※かなり長くなっておりますので、お時間のない方は下記の目次をご活用ください。

あさちゃんの特性

私は11歳のときに注意欠陥多動性障害(以下ADHD)、成人後にアスペルガー症候群(以下AS)の診断を受けました。

各障害の特性は以下のとおりです。

ADHDの特徴

不注性

注意の対象が頻繁に移り注意散漫となるため、話を最後まで聞くことができない、忘れ物やうっかりミスが多発します。

 

多動性

常に手遊びや貧乏ゆすり、おしゃべりなどをしてしまい、周囲に落ち着きのない人と言う印象を与えます。

 

衝動性

落ち着いて考えることを苦手とし、感じたことや考えた事をすぐに発言・行動に移します。

 

アスペルガー症候群の特徴

社会性の障害

一方的に話しかける、他者との接触を避けるなど、他者への接し方が独特で、健常者に空気を読まない人という印象を抱かせてしまいます。

 

コミュニケーションの障害

他者の言動の意味を正しく理解することや、自分の意思を適切に表現することが苦手です。

 

想像力の障害

「これをすればこうなる」、「これを言えばこう思われる」など自分の言動に伴う結果を予測することが苦手です。また、予想外の出来事に強い恐怖や不快感を覚えるため、常に自分のペース、ルールを優先し行動する傾向があります。

詳しくは、下記の記事をご覧ください。

あさちゃんの小学生時代

ここからは私あさちゃんがどのような小学校時代を過ごしてきたかをお話いたします。

あまり気分の良い話ではありませんが、発達障害者の人生の一例としてお読みいただければ幸いです。

1~4年生

私はいわゆる変わった子どもでした。

読書を好み、昼休みのほとんどを図書室か自分の机で過ごしました。

好きな本のジャンルはオカルトやファンタジー、空想癖が強く頭の中は常にそれらで埋め尽くされていました。

好きなことにはとことんのめりこみ、語り始めたら止まらず、それ以外のことにはほとんど興味を抱かない、そんな偏った好奇心を持った子供でした。

あさちゃん
クラスに1人はいるタイプです。

幸い私の興味の対象は書籍であったため、本を読む機会が多く、勉強はそれなりに出来ていたように思います。

運動障害

勉強面では特に問題なかった私ですが、運動に関してはからっきしでした。

私は幼い頃から太っていたうえに、発達障害の特性である「運動障害」の影響で、体をスムーズに動かせませんでした。

私の運動障害は日常生活支障をきたすほど重いものではなかったものの、動きは全体的にぎこちなく、ボールを投げれば斜め45度に飛んでゆき、サッカーの最中ボールを蹴ろうとするたびに空振り、かけっこをすればいつも最下位・・・とにかく何をやってもドンくさく、よくクラスメイトからからかわれました。

体育の授業は私にとって「クラスメイトの前で恥をかき、馬鹿にされる」苦痛そのものでした。

対人スキル

さらに対人スキルも周囲に比べ劣っており、相手の状況を鑑みずに話しかける、自分が興味を持っていることを一方的にしゃべり続ける、思ったこと・感じたこと相手の感情を考慮せずにそのまま発言してしまうなど、クラスメイトを不快にさせてしまうことが度々ありました。

私のそのような性質を両親は「いつもひとこと多い」と表現し、よく叱責しました。

クラスメイトとの関係

このように運動も対人関係も苦手であった私は当然のように周囲から浮いてしまいました。

しかし私は、そのような環境に慣れてしまっていたのか、あるいはその事実を認識したくなかったのか、特に自分の学校生活に疑問も持たず、毎日を過ごしていました。

教師や両親など周囲の大人も「運動音痴でちょっと変わったところはあるけれど、それなりの優等生」として認識しており、問題視していなかったそうです。

あさちゃん
当時の学校生活は楽し・・・くはなかったものの、苦痛でもありませんでした。

5~6年生

高学年になるとクラスメイトと私の対人スキルの差が顕著になりました。

それに伴い、以前はちょっと変わっている子程度で済んでいた私も、この頃から集団に馴染まない=和を乱す子とクラスメイトに認識されるようになりました。

日を追うごとに彼らは頻繁に私をからかい、ちょっかいを出すようになりました。

その中でも私にとって特にダメージが大きかったのは読書の邪魔をされることでした。

障害の特性から集中を乱されることに強い怒りを感じるうえに、感情の制御を苦手とする私は、クラスメイトがそれらの行為を行うたびに激怒し、暴力をふるってしまいました。

そうするうちにクラスメイトの私に対する認識は「クラスの敵」へと変わってしまいました。

あさちゃん
今思えば、自業自得な面もあります。

マイナス感情の悪循環

クラスメイトは敵に攻撃をし、私はそれに暴力で対抗する・・・。

私からクラスメイトに暴力を振るったことは一切ありませんでしたが、担任教師はいつも頭ごなしに私だけを叱りました。

私にちょっかいをかけてきたクラスメイトは軽い注意程度で済まされることがほとんどで、子供心ながら強い不満を感じていました。

  1. なぜ自分ばかりが責められるのか?
  2. なぜ私の言い分を聞いてくれないのか?

叱られているときの私の頭は、この2つの思考によって埋め尽くされていました。

母曰く、家庭訪問の際に当時の教師は「私はあなたのお子さんが嫌いです」と発言していたそうです。

今思えば単に教師が私に目を付けていただけかもしれません。

しかし、子どもの私がそのようなことに気付けるはずもなく、教師の叱責と否定的な言葉は日に日に私の自尊心、自己肯定感を奪ってゆきました。

自己肯定感の喪失と自傷行為

「僕は悪い子だ、悪い子には罰を与えなければならない」

そうした考えに取り付かれた私は、帰宅後自分の部屋に閉じこもり、自分の頭や顔を拳で何度も殴りました。

自分を殴る痛みが私の心を癒すことはなく、不安感、惨めさ、怒りなどを膨れ上がらせるだけでしたが、それでもなぜか止めることができませんでした。

しかし所詮子どもの腕力であったためか、青あざなどの跡が残ったことはなく、周囲の大人に私の行為が発見されることはありませんでした。

あさちゃん
発達障害者の自傷行為はそれほど珍しいものではないそうです。

抜毛症

それとほぼ同時期だったでしょうか。

私はある日を境に自らの髪の毛を抜き(抜毛症という自傷行為の一種)、食べるようになりました(異食症)。

そのような行為に及んだきっかけは、もはや忘れてしまいましたが、髪を抜き、それを前歯でぷつりぷつりとかみ切る感覚は当時の私の心を落ち着けてくれました。

この行為が大人に見つかってはいけない「悪いこと」であることを何とはなしに理解していた私は、「髪を抜くのも食べるのも自室のみ」というルールを自分で作り、厳守していました。

あさちゃん
抜毛症を起こした人々はその行為や痕跡を隠そうとするそうです。

抜毛症の露見

しかし、私の秘密の抜毛行為はお隣のご婦人によってすぐに明らかとなってしまいました。

彼女は、友人で会った私の祖母に、「私(あさちゃん)の髪の毛が薄くなっている」と告げ、その日のうちに、私の行為は家族全員が知ることとなりました。

あさちゃん診断を受ける

翌日、母は私を地元の小児病院へ連れてゆきました。

あさちゃん
心療内科でした。

病院では、算数の問題から記憶を試すようなものまで、様々なテストを受けさせられました。

それらはおそらく知能テストなどだったのでしょう。

その後、医師は私をADHDであると診断したようですが、その事実は母にのみ知らされ、私に知らされることはありませんでした。

私が医師から伝えられたことは、私が自分で自分の髪を抜く病気、抜毛症であることと、受けたIQテストの結果だけでした。

当時の私のIQは116、IQの中央値は100ですから、私の知的レベルは中の上といったところでしょうか。

あさちゃん
とても微妙な数値ですね。

医師は「君は頭がよいからクラスのみんなと合わないのかもしれない」と励ましのような言葉をかけ、私はそれを鵜呑みにしました。

ちょっと早い中二病発症

「僕は頭のいい人間だ。クラスメイトは馬鹿だ。馬鹿なクラスメイトなんかいらない。」

今考えてみれば、思い上がりも甚だしく、恥ずべき過去です。

あさちゃん
いわゆる黒歴史、かっこよく言うと†ブラック・ヒストリー†

しかし、当時の私にとっては、そうとでも思わなければ、苦しい学校生活を生き抜くことができなかったのでしょう。

本当は友人という存在が喉から手が出るほど欲しい、しかしそれが手に入らない現実を認めたくない・・・私はまるでイソップ童話に出てくるキツネのようにクラスメイトたちを「酸っぱいブドウ」呼ばわりし、自ら背を向けました。

中二病と自己理解

しかし、幼かった私もその考えが言い訳であることは理解していました。

私よりも成績優秀なクラスメイトは人気者で、彼の周りにはいつも人だかりが手来ていたのですから。

「頭の良さと友人の有無は関係ない。僕に友人がいないのは、単に僕に魅力がないからだ。僕は劣った人間だ。」

「(魅力のない)僕を遊びに誘ってきたクラスメイトは、きっと僕にお情けをかけているんだ。畜生、馬鹿にしやがって。」

あさちゃん
強い劣等感は認知(ものごとのとらえ方)を歪めてしまいます。

抜毛症と家族

私の脳内はこのような劣等感とゆがんだ思考で埋め尽くされ、抜毛症は収まるどころか悪化する一方でした。

家族は私が抜毛行為をしていないか頻繁にチェックするようになり、その行為や、はげた部分が増えるたびに私を咎めるようになりました。

今になって考えてみると、当時の家族の反応は当然のことといえますが、当時の私にとって「抜毛行為への叱責」は家族が私を否定し、辱める行為でしかありませんでした。

 

小学校時代の問題点

このように、私の小学校時代はお世辞にも楽しいものではありませんでした。

それら全ての原因が私の障害にあるとはいえないものの、強く影響していたことは疑いようがありません。

私が考える「障害の影響で発生した問題点」には、以下ようなのものが挙げられます。

友人を不快にさせる発言

話題の選択と内容の理解

発言する際にそれがどのような影響をもたらすかを想像・理解する能力が低く、他人があえて触れない話題に触れる、あるいは物事を率直に表現してしまった。

例:友人の新しいヘアスタイルが似合ってない時に「その髪型変だよ」と言ってしまう

  友人がテストで良い点数をとり、それを喜んで教えてくれたが、私のほうが点数が高かった際に「僕の方が10点高いね」と言ってしまった等

一方的なコミュニケーション

自分の好きなこと、興味を持っていることに対し延々と話し続ける、あるいは話の流れを遮ってでも話題をそちらに向けようとする。

例:前日のTV番組について語り合っているクラスメイトに「ねえねえ、この本すごく面白いよ!まず主人公が~」と話しかけるなど

自分の行動を邪魔されることへの嫌悪感

読書など、物事に集中している際に邪魔が入る、あるいは物事が自分の予想通りに進まないことに強い怒りを覚える。

感情の制御

怒りや悲しみなどマイナスの感情の制御を苦手とするため、少しの不快感でパニックを起こし、時に暴力をふるってしまう。

強い劣等感

自分を蔑む

自分の価値を不当に低く定め、落ち込む

優越感と劣等感

自分よりも上(であるとみなした)の人物には強い嫉妬を抱き、自分よりも下(であるとみなした)人物を見下す

援助の拒絶

他人が好意で差し伸べた手に悪意を見出しはねのける

悪意的な解釈

友人が遠くで会話している、あるいはヒソヒソ話をしているなど、会話が聞き取れない状況に陥ると、自動的に陰口をたたかれていると思い込む

抜毛症

ストレスを感じた際に自分の髪の毛を抜いて食べる。

異常な行動であると理解はしているものの、自分を止めることが困難であるため、周囲に人が存在しない状況で行うことが多い。

対策

ここからは上記の問題に対し、私「あさちゃん」がとるべきであった対策と、「周囲の人々がとってくださると嬉しかった対策」をお話いたします。

友人を不快にさせる言動

あさちゃん

1.衝動的に発言する事を控え、どのような結果をもたらすかを考える

2.発言をする際は他者の会話内容を把握し、合わせる

3.他者の発言の意図が理解できない場合は必ず確認する(「~~は○○っていう意味?それとも××っていう意味?」など)

4.相手が不快になった事に気付いた際はなるべく早めに謝罪し、その理由を考える、あるいは信頼できる人物に相談する

周囲の人々

①「一言多い」などといったあいまいな表現ではなく、発言の「どの部分」が「どういけない」のかを具体的に説明し、「どのように言い換えるべき」かを提案する

②「あさちゃん」の発言に違和感を覚えた場合はその意図を確認し、適宜フォローする

自分の行動を邪魔されることへの嫌悪感

あさちゃん

自分が集中しているときには邪魔をしないでほしいと周囲へ伝えること

周囲の人々

集中時を避けて話しかける

感情の制御

あさちゃん

①自分の感情を冷静に認識し、制御する方法の習得

②その場から離れる

周囲の人々

①調子が悪そうに見える際に、状態を確認する(声かけなど)

②興奮時は距離を置き、刺激しない

強い劣等感

あさちゃん

①自分が劣等感を抱いていることを素直に認める

②劣等感にとらわれた際、その状況から抜け出す手段の習得(抱いている感情が適切な思考によるものか否かを確認するなど)

③他者の行動を悪意的に解釈しない

周囲の人々

①叱責ではなく「○○ではなく××した方がいいよ」など、アドバイスや肯定的な表現をする

②適度な承認行為や褒め言葉をかける(自己肯定感を育みやすくなる)

抜毛症

あさちゃん

①髪の毛を抜かずいじる程度にしておく、あるいはその代償となる行動を見つける。

髪の毛を抜いていることに気付いたら屋外にゆき、散歩などをして気分転換をする

周囲の人々

①抜毛行為を発見しても叱責しない(叱責がさらなるストレスにつながる)

②ストレスを軽減させる方法を提案する

まとめ

これが私の小学校時代のエピソードと、それから学び取った対策です。

発達障害者はその特性上対人スキルが低いことが多く、健常者に比べ人間関係に困難を抱え、叱責を受ける頻度が高くなりがちです。

それらのマイナスの経験は強い自己否定や劣等感を生み出し、発達障害者の生きづらさを強めます。

しかし、それらは適切な訓練、対策を行うことによって防止、あるいは軽減することが可能です。

支援を行う際はその対象の状況を細かく把握し、有効であると思われる対策を少しずつ試してみるとよいでしょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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