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こんにちは、あさちゃんです!
前回、前々回と2週にわたってご紹介してきた「認知の歪み」も残すところあと3個となりました。
▼▽最初の記事はこちら▽▼
http://dream-netsystems.com/blog/cognitive-distortion1
▼▽前回の記事はこちら▽▼
http://dream-netsystems.com/blog/cognitive-distortion2
今回は10個存在するの認知の歪みのうちの残り3個、
⑧すべき思考
⑨レッテル貼り
⑩個人化
についてご説明します。
では早速いってみましょう!
ササッと読むための目次
⑧すべき思考
あらゆる事を「~すべきだ」、「~しなければならない」と義務のように思い込む傾向を「すべき思考」とよびます。
人生の中には、義務感や責任感を持って取り組むべきものも存在しますが、全体からすればそれらは極一部のことににすぎません。
逆に、ありとあらゆる事に義務感を抱いてしまうと、それは無駄なプレッシャーとなり、行動意欲を削いでしまうでしょう。
また、「すべき思考」に囚われてしまうと、他者にまで「自分の思い込みの義務」を押し付けてしまうため、他者と軋轢が生じ人間関係がギクシャクとしたものになってしまいます。
さらに、すべき志向が強まった人々は、他者や自分が「義務(=マイルール)」を果たせなかった、あるいは受け入れなかった場合、激しい怒りと絶望を抱き自分や相手を責めてしまうのです。
⑨レッテル貼り
「レッテル」は本来、オランダ語で商品に貼り付ける値札・商品札を意味する言葉ですが、現在ではそれが転じ、ステレオタイプや偏見を指す言葉として使用されています。
今回ご説明する「レッテル貼り」も後者のものであり、自分や他者の属性の一部分を抽出、簡略化して、それをあたかも本人の全てであるように思いこむ思考傾向を指します。
例えば、たまたまテストの点数が悪かったからといって自分に「馬鹿」というレッテルを貼ったとします。
自分を馬鹿だと思い込んでしまった人はどうなってしまうでしょうか?
恐らく勉強をする気が失せ、そう遠くない未来に本当の馬鹿になってしまうはずです。
このように己にレッテル貼りを行うと、自らの成長の幅を狭めてしまいます。
では他人にレッテル張りを行った場合はどうでしょう。
例えば、仕事でミスをしたAさんに「出来損ない」というレッテルを貼った場合をAさんは深く傷つき、あなたに対して恨みや怒りなどのマイナスの感情を抱きます。
このように他者へのレッテル張りは、他者の恨みを買い、人を遠ざけます。
対象を単純化する「レッテル化」は、物事を認識する為に非常に有効ですが、使い方を誤ると自他共に重大な悪影響をもたらします。
⑩個人化
「個人化」とは、好ましくない出来事、悪い出来事の原因を全て自分に求めてしまう思考を指します。
この思考に囚われると、例えば家族の中で口論が発生した際に、その話題が自分に何の関係も無かった場合であっても
「私が潤滑油の働きをできなかったからケンカが起きてしまった」
「私の普段の行動で皆を不快にさせていたからこんな些細なきっかけが口論を引き起こしたに違いない」
等と思い込み、無駄に自分を責めてしまうのです。
認知の歪みに対抗するためには
以前もご説明したように、認知の歪みに対抗するためには、自分の思考を疑うことが重要です。
もしもマイナスの感情に支配されそうになった時は、
「物事のマイナス面を過剰に重視していないだろうか?」
「他の解釈の仕方はないか?」
など、自分の思考の中に潜む認知の歪みを探してみましょう。


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